かんそうぶん

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【ドラマ感想】最愛5話

ドラマ感想さくっと殴り書きのつもりだったけど書いてたら長くなってしまいました。

後半は「泣けた~!姉弟の愛美しい~!」って純粋な感想をお持ちになった方は読まないでください。めちゃめちゃ屈折した感想なので…。あと、考察ではなくてただの感想ですのでよろしくお願いしまーす。

 

個人としての宮崎ではなく刑事としての宮崎

優に辿り着いてからの宮崎、姉弟を追いかける宮崎、個人としての宮崎と刑事としての宮崎が揺れ動いているのがすごくわかって切ない。微妙な視線や声の震え、呼吸の間とかに見入ってしまう。揺れ動きながらやはり刑事として行動する宮崎だけど、その中にも全てを確かめ明確にすることで二人を救いたいという気持ちがあったらいいな。そしてその宮崎の側にいる桑田がめっちゃフラットなの、フラットすぎてむしろ怖いわ。刑事としているからなんだろうけど、なんていうか心を感じない…いや、全く感じないわけじゃないんだけど、宮崎との対比がめちゃめちゃはっきりしてるなと。

 

記憶はないけど記録がある優の辛さ

「記憶はないけど記録がある」っていう優の台詞を聞いた時に、ケイゾク 真山の「真実なんてのは本当は存在しない、曖昧な記憶の集合体で それが真実の顔して堂々とのさばってるだけだ」みたいな台詞(うろ覚え)をなぜかふと思い出した。現時点で記憶がなく記録がある優はまるでそれの逆パターンに思える。曖昧な記憶の集合体が全くなく、記録だけが真実としてのさばっている。その現実が優にとってどれほどの恐怖であり絶望であり辛さであるのか、安易に想像できるものではないので(だって優にしかわからないのだもの)余計に苦しくなる。

 

後藤と橘の立ち位置

なんていいますか、今のところ後藤と橘がなぜこの話に必要なのか全くわかんないんですよね。配役的にもっとぐいぐい刺し込んでくるのかと思ってた。橘、きっと今までだって危ないこと平気でやってきた記者なんだろうからなぜあんな簡単に捕まるのが意味わからない。もっと用意周到にことをこなした上でそれでも捕まるなら納得なんだけど。後藤が「あなたバカなんですか」みたいな台詞言った時にそれな!って思ってしまった(笑)なんか二人とも現時点でもったいなすぎて…だからこそここから二人がどんな風に事件に関わるのかを楽しみにしたいと思います。あんまり期待はしないけど。

 

加瀬さんが狂気じみた愛の持ち主だとしたら

先週はめちゃめちゃ人間味あって可愛くてほのぼのしたんだけど、今週の加瀬さん見てたらなんか違和感。後藤から得た情報を見ながらさてどうするかと考えてる時も、恐らくは純粋に見れば梨央のためにどう動くかってことなんだろうけどなんか違う角度で捉えてしまった。梨央から助けてってメッセージが届いた時も、なんだかそれが来るのが当然かのように落ち着いていてざわっとしちゃった。まさかとは思うけど、梨央を助けることが目的であえて梨央が自分を頼らざるを得ない状況を野放しにしておくようなタイプだとしたら怖い。梨央には自分しかいないのだからと長年刷り込ませてきたような人間だったらめっちゃ怖い。怖いけどそういう加瀬さんも見てみたい、きゃ~!(これは考察ではなくあくまでもただの想像です。)

 

光石さんのターンきた!!!

お父さんすぐに亡くなってしまっていやいや待って!早い!って思ったけど、やっと光石さん登場。ビデオメッセージの中のお父さんの苦悩、これを撮るまでにどれだけの事を考えてこれを撮ることを決断したのか、姉弟のことをどれだけ愛しているか、なんというか画面越しなのに形にならない様々な思いがぶわ~っと滲み出てきて苦しい。苦しいよこのドラマ。みんな誰かのためを思って行動していて、でもそれは本当に相手の救いになるのか?みたいなのをぼんやり思って見てた。

 

 

 

ここからの感想はドラマを見て純粋に「泣ける~!まじ泣いた~!姉弟の愛美しい~」ってピュアな感想になった人は読まないでください。残念ながらそういう感想ではないので。ピュアな感想を持てる人はどうかそのままピュアでいてください…お願い…。